若草山焼き

古都奈良に早春を告げる伝統行事
奈良を代表する冬の風物詩『若草山焼き』は、毎年1月の第4土曜日に開催される伝統行事です。
春日大社・興福寺・東大寺の神仏が習合し、先人の霊魂と慰霊、奈良全体の防火と世界の人々の平和を祈る炎の祭典です。
若草山焼き行事は、春日大社「春日の大とんど」より御神火をもらい受ける祭礼「御神火奉戴祭」からはじまります。
御神火は、金峯山寺の法螺衆に先導され、春日大社・興福寺・東大寺・奈良奉行所の役人など約40名の聖火行列により、若草山麓の野上神社に運ばれます。
到着後、かがり火に点火され、山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われます。
続いて、興福寺・東大寺・金峯山寺の読経の中、かがり火から松明に火を移し、山麓中央の大かがり火に点火します。
山麓での点火直前に行われる「大花火打ち上げ」では、県内でも珍しい「尺玉」が打ち上げられ、花火師がお届けする美しい花火が冬の夜空を彩ります。
その後、奈良市消防団員約300名が大かがり火から松明に火を移し、法螺貝・ラッパの合図で一斉点火。
夜空を焦がすように山全体がダイナミックに燃え上がる様子は迫力満点です!
※山焼きと花火が一緒に写っている写真は長時間露光により撮影したもので、実際の見え方とは異なります。
基本情報
- 期間
- 2026年1月24日(土)
- 時間
- 大花火 18:15~
点火 18:30~ - 会場
- 若草山(奈良県奈良市雑司町)
- 料金
- 無料(一部有料)
- アクセス
- ・JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車、徒歩約15分
- 注意事項
- ・大変な混雑が予想されますので、できる限り公共交通機関をご利用ください。