壷阪寺

奈良県高取町の山あいに佇む壷阪寺(つぼさかでら)は、奈良時代・大宝3年(703年)に創建されたと伝わる名刹で、「目の観音様」として広く信仰を集めてきました。西国三十三所観音霊場の第六番札所や清少納言ゆかりのお寺としても知られ、多くの参拝者が訪れます。
四季折々の自然が豊かな壷阪寺では、春は桜、初夏は紫陽花、秋には紅葉が境内を彩ります。特に、春になると境内の大釈迦如来石像を包むように桜が咲き誇り、まるで桜の衣を身にまとったような「桜大仏」は必見です。青空と桜、そして優しい表情の大仏さまのお姿は、春の壷阪寺を代表する絶景スポットです。
さらに3月は、4,500体以上の雛人形で彩られる「大雛曼荼羅」も開催されます。


ご本尊である十一面千手観世音菩薩は、眼病に霊験あらたか。かつては元正・桓武・一条天皇も眼病平癒を祈願したと伝わり、まつわる霊験は平安初期の『日本感霊録』などにも記されています。
また、壷阪寺は盲目の夫・沢市とその妻・お里の夫婦愛を描かれた「壷坂霊験記」の舞台としても知られ、人形浄瑠璃や歌舞伎、浪曲の演目となって世に広まり、眼病封じのお寺とも呼ばれました。
※写真はイメージです。
基本情報
- 住所
- 奈良県高市郡高取町壷阪3番地
- アクセス
- ・ホテルからお車で約15分
・近鉄壷阪山駅から車で約10分